日本人のクリスマス
本来日本人は実りの秋に収穫を祝い、水の温む兆候が見え始める寒中に、一年の始まり(新年)を迎えたのである。そのサイクルは毎年収穫の喜びで絶頂を迎えていたのだ。
人もまた大いなる自然のサイクルと共に生きていく生き物である限り、季節と共にメリハリを付けたいと思うのは自然の欲求だろう。
本来農耕民族であった日本人が五穀豊穣の喜びを失ってしまった現在では、それは自ら作り出さなくてはならない。
クリスマスが借り物の文化であろうと、日本人は歴史の中で取捨選択して来た民族だ。
ハロウィンは一部だけの騒ぎに終始しているが、クリスマスは暮れの商戦を盛り上げたい町人の商魂と民衆の欲求がみごとに合致している。
とにもかくにもハッピーを演出したい意思が喧騒する一方で、「聖しこの夜」に代表されるような静けさの中に厳かな価値観を内包するのが日本のクリスマスだろう。矛盾でも何でもなく、日本人はそのダイナミックレンジを贅沢に使い分けている民族なのだ。
寒い日に暖かい部屋で冷たいアイスクリームを食べるように。
2000年ほど前にナザレのイエスという男が何月何日に産まれようと、その母親が単為生殖で子を生んだ伝説など、どうでもいい。
さっつんはクリスマスの喧騒もいいものだと思う。
でも、ケーキも飽きたしケンタにも食傷気味。そんな僕が選んだイブの過ごし方は、日本の原風景の中で行く年を体感する事。
クリスマスの軽薄な喧騒と荘厳さの中に、私たちはいつでも身を投じることができる。
そうした喧騒から距離を置いて、静かに暮れていく年の瀬に金色に輝く水田地帯を歩いてみる。
なんて贅沢なことだろう。
さっつんのHPです↓
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